坐禅のすわり方1 – 準備編

亀山 博一
2021/4/8

はじめに:坐禅はこころのひとやすみ

坐禅とは、こころのひとやすみ。
身体を痛めつける苦行ではありません。

坐禅は「我慢」や「忍耐」を養うためにするのでもありません。
「無心になろう」とか「雑念を払わなければ」などと、
気合いを入れたり気負ったりしなくても良いのです。

日本曹洞宗の螢山禅師は、
「諸縁を放下し、万事を休息す」と示されました。

坐禅によって何かを得ようという思いや、
自分の心をコントロールしようとする、
そんな「思い」自体を手放しましょう。

過ぎたことは思い返さず、先のことも心配しないで、
身体の中に出たり入ったりしている呼吸のリズムと、ひとつになってみましょう。
 
おおらかに、のびやかに、そして、心地良く。

「姿勢」と「呼吸」を調えることで、
心と身体は自然にリセット&リフレッシュされます。

生きていることを実感するひととき。
それが、坐禅の醍醐味なのです。


動画「坐禅のすわり方」

YouTubeのZENzine公式チャンネルで公開中。まずは動画をご覧下さい。


【坐禅の準備】

この章では、坐禅をする前の準備についてご説明します。手間のかかることや難しいことは特にありません。気軽に始めてみましょう。
 

・さらば、携帯電話

 
着信や通知があるたびに中断していたら、そのたびに集中が途切れてしまいます。電源を切ったりマナーモードにしていても、スマホが近くにあるだけで、どうしても気が散ってしまいます。坐禅が終わるまでは別の部屋に置いて、スマホとお別れしましょう。ほんの少しの辛抱ですから。
 

・独りで落ち着ける場所

 
坐禅とは、いつでもどこでもできるものです。しかし、慣れないうちは静かで気が散らない場所の方がやりやすいでしょう。和室でも、ベッドの上でも、勉強部屋でも、日当たりの良い縁側でも、どこでも結構。あなたにとって「気持ちの良い場所」を選びましょう。屋外の自然の中で坐るのもいいものです。
 

・リラックスできる服装

 
服装は、身体を締め付けないものが良いでしょう。どんな服装でも坐禅はできますが、タイトなスーツやスカートなどでは、締め付けが気になって落ち着きません。いつもの服装ではなく、こんな時に作務衣を着たりするのも、気持ちが切り替わって良いかもしれません。
 

身に付けているものを外す

 
靴下を脱ぎ、腕時計やアクセサリー等を外します。メガネはOKです。ベルトは緩めるか、外してしまいましょう。
実は、深くゆったり呼吸をするためには「お腹(おへその下)」を締め付けないことが、とても大事なのです。
 

・座布団2枚!

 
落語の番組ではありません。1枚は下に敷くもの。足を組んだ時に両膝がはみ出さないものを用意して下さい。もう1枚は、お尻の下に置いて、膝よりもお尻を高くするために使います。座布団の上に硬めのクッション(お尻を乗せてもつぶれないもの)でも結構です。
 

・椅子でも坐禅ができます

 
「足が組めないから坐禅ができない」ということはありません。足が痛い、または怪我などの理由で足が組めない方は、「背もたれのない椅子」にすわって坐禅をしてみましょう。背もたれがある場合は、もたれかからないように注意しましょう。
 

・始める前に準備運動を

 
お手洗いに行ってスッキリしたら、座る前に軽いストレッチで、足腰をやさしくほぐしましょう。足首、ひざ、股関節、腰、背中、肩、首などをゆっくり伸ばしたり回してあげると、筋が伸びて関節も柔らかくなり、血行も良くなります。いきなり坐るよりも足腰の痛みが少なく、気持ちよく坐れること間違いなし!
 

これで坐禅の準備はバッチリですね。
次はいよいよ坐禅をしてみましょう!

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