写経のススメ

ZENzine
2021/4/8

はじめに〜写経の功徳

沢山の人々に親しまれている写経。亡くなった方のご供養や、さまざまな祈願の気持ちを込めて写経される方だけでなく、書道の稽古としても人気があります。

写経の魅力はそれだけではありません。姿勢と呼吸を調え、筆を運ぶことだけに全身の感覚を集中することで、坐禅や読経と同じように、写経も立派な修行になります。ぜひチャレンジしてみて下さい。

1、道具の準備

写経用紙

写経用紙はこちらのページから無料でダウンロードできます。どうぞご利用下さい。

すぐに書ける!写経用紙ダウンロード(般若心経、延命十句観音経)

もちろん、他所で入手されたものでも構いません。

筆ペン

初心者の方には筆ペンがおすすめです。ペン先が細いものの方が書きやすいです。
 

下敷き

墨・インクが染みて机などが汚れないようにご注意下さい。
 

文鎮

ペーパーウェイト等でも可。紙を固定した方が書きやすいです。
 

ー 本格的に書きたい方は、以下の書道具を揃えましょう ー

小筆

写経は文字が小さいため、穂先が硬い筆の方が書きやすいです。
 

ボトルに入った墨汁でも構いません。
 

硯《すずり》

墨汁を使う場合は、プラスチック製のものや小皿などでも構いません。
 


2、写経の流れ

(1)始める前に、姿勢を正して呼吸を調えましょう。坐禅をしてから始めるのも良いでしょう。

(2)合掌して一礼します。

(3)心静かに筆を取り、お経の題から丁寧に書いていきます。

(4)一通り経文を写し終えたら、願文(がんもん、お願いごと)があれば書き入れます。

   経文の横に一文字下げて「右為」と書いた後に記して下さい。

  例:「〇〇家先祖代々供養」「〇〇(戒名/俗名)供養」「世界平和」「無病息災」「家内安全」「合格祈願」等

  *写経一回につき、願文は一つにとどめましょう。

(5)改行して書いた日付を書き、その次に名前を書きます。名前の下に「謹写」と書き添えます。

(6)すべて書き終えたら、再び合掌、一礼。

(7)書き終えた写経は箱などに入れて丁重に保管しましょう。お仏壇に供えたり、お寺に納経するのも良いでしょう。


3、気を付けること

・部屋の空気を浄めてから始めることが望ましいです。換気して新鮮な空気を取り込み、可能ならお香を焚いてみましょう。お香が苦手ならアロマディフューザー等を使い、お気に入りの香りに包まれて写経するのも良いかもしれません。

・「上手く書こう」「早く書こう」と思わなくても大丈夫。ひと筆ひと筆に心を込めて、ゆったり丁寧に書きましょう。

・書き間違えても大丈夫です。もし字を間違えたら、その字の上に点を書き、近くに正しい字を書き添えます。


最後に:ZENzineへの納経について

ZENzineでは、皆さまの写経を郵送して頂ければ、メンバーのお寺に納経して御朱印をお送り致します。納経をご希望される場合、お布施(納経料)が必要となり、送料は皆さまのご負担となります。

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